死んでしまったOSたちへ

友人が「Android を支える技術」という本を書いた。

自分は本の草稿に誤字脱字探しをしつつ好き勝手言う係としてちょっとだけ手伝った。せっかくなので宣伝してみる。


定年説をめぐって — 3. Plan B

ここまで散々35歳定年説について書いてきたけれど(1, 2)、プログラマのキャリアについて語る今日的なキーワードは「生存戦略」かもしれない。目についたところではWeb+DB Press の連載などで使われている。

「生存戦略」は言葉としてまだ「35歳定年説」ほど汚染されていないし、問題をより的確にとらえた良い名前だと思う。ある世代以降のプログラマが定年説を持ち出すことは珍しくなった。マジックナンバーの呪いが解けていく様は感慨深い。


定年説をめぐって — 2.プログラマの語り

前の記事ではプログラマ以外の語る35歳定年説について書いた。プログラマ自身はこの話題をどう扱っているのだろう。ふたたびウェブを眺めてみる。

当事者たるプログラマが35歳定年説を語るとき、「ガラスの天井」バージョンへの関心は驚くほど小さい。みな「老衰バージョン」を気にかけている。多くの文章は、まず定年説の真偽を問う。そして様々な形でその信憑性を否定し、35を過ぎても仕事は続けられると結論付ける。経験を活かせばいい、さぼらず勉強すればいい、職場や業界での立ち振る舞いを工夫すればよい。


17年後のプラグマティズム (0)

「達人プログラマー」が新装版になり、記念にと一冊いただいた。世間話がてら「Dave Thomas にはこういう本をまた一冊書いて欲しいですね」と伝えたら、Dave Thomas が出版業から引退したことを教わり、新しい話は新しい人が書くべきではと指摘される。別の読者からも今の時代にあわせた達人プログラマを読みたいという感想があったそうな。

原書の Pragmatic Programmer が出版されたのは 1999 年。XP Explained や Refactoring も同じ年に出版されている。Agile movement…


週報仲間

仲間内で週報を送り合う Snippets メーリングリストをはじめてからもうすぐ一年経つ。仕事じゃなくて課外活動の話。

自分の勤務先では週報のことを Snippets と呼ぶ。(このへんにもうちょっと詳しい意見書がある。) ただし週刊とも限らず報告する相手も決まっていない。だからか weekly report とは呼ばない。

提出は義務でなく、書いていない人も多い。自分もながいことサボっていた。今は書いている。社内のしょぼい週報サイトにテキストを投稿するだけの素朴なもの。仕事の進まなさが直視できていい。他人の記録も読める。似たよう…


手書き文字から急須まで

脱素人を目指し機械学習のオンライン講義をとっている。

ニューラルネットの宿題が手書き文字の識別をしろという。数字のみ。テストデータは MNIST のデータセットを使う。有名なデータらしい。そういえば TensorFlow のチュートリアルにもでてきたな。


TensorFlow Paper 感想

当方機械学習素人につき大して興味はなかったものの、実は Jeff Dean 案件だと気付き whitepaper くらいは読むことにした。

ぎもん: Jeff Dean といえば MapReduce や GFS を作った Google の神話級プログラマ。そんな分散インフラの達人がなぜまた深層学習に手を出したのだろう。

わかったこと: TensorFlow は、行列(というかテンソル)に特化したデータフロー・プログラミングの分散実行処理系だった。

To Phantasien
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釣鐘草と電話の話。
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